大田区の都市伝説「蒲蒲線・新空港線」計画はどうなったのか?(2020年再構成)

2019年(平成31年)4月の大田区長選挙に落選したもと大田区議会議員 岡 高志でございます。

大田区に都市伝説のように長年の課題として横たわる大型開発である蒲蒲線・新空港線の進捗は気になります。すでに政治から離れた私も一区民として気になります。

そこで、蒲蒲線・新空港線はどうなったのか?改めてブログに再構成します。

蒲蒲線・新空港線は地元・大田区ではどんな計画?

大田区では、羽田空港〜京急空港線〜蒲田〜東急多摩川線〜東急東横線〜東京メトロ副都心線とつなげていく蒲蒲線(新空港線)を推進しています。京急と東急の蒲田駅が徒歩10分程度離れている。

〜蒲田〜 

がつながっていないことをつなげる路線を整備しようと、長年研究だけして何も進んでおらず、巷の話題だけ提供する地元の悲願であります。

羽田空港が2010年10月に国際線の定期便が復活した再国際化によって、利用者数が増加して、交通アクセスの強化が求められることになり、蒲蒲線(新空港線)も陽の目をみることになりました。

日本空港ビルデング株式会社(2017年11月)決算説明会資料より引用


東急電鉄が多摩川線を羽田空港まで延伸する、
京急空港線に乗り入れする、
京急蒲田駅まで延伸して(かなり手間であるが)上下移動により乗り換える。
現実的な案を行政と事業者は検討しています。

大田区が予算計上して事業が動き出す?

大田区2017年度予算

大田区は機が熟したと考えたのか?
2017年度予算で蒲蒲線・新空港線の整備主体(三セク)設立のための出資金1億8,000万円を計上。

2017年の大田区議会では、具体的に蒲蒲線・新空港線の計画が進むのか?ということで、活発な議論をしました。

三セクへの出資比率は工事費の負担割合に影響するから、極めて重要なテーマ。行政執行部が長期にわたる費用負担をヘタに約束してきやしないか納税者の代表たる議員は懸念します。
私は適切な負担割合を議論すべく利用者の時間短縮の便益のうち大田区にとっての便益の比率はわかりますかと、松原忠義区長に質したのですが、東京都と協議中なので現時点では答えません、そんな残念な答弁でした。

議会でまともに説明できない状況だからか、東京都との整備推進に向けた協議も進まず、2017年度内の整備主体設立は成らず。
出資金として計上された1億8,000万円は2018年度に持ち越し。

そして、あろうことか、

大田区2019年度予算

2019年度予算案にも、蒲蒲線・新空港線の整備主体(三セク)設立のための出資金1億8,000万円を計上。
3年連続3回目の予算計上!!!

別に当初予算に計上しなくても、三セク設立が決まったところで、補正予算で計上すればよいだけのことなんですが。

地元・大田区の意気込みをよそに・・・

JR東日本 羽田空港アクセス線

JR東日本が2019年2月15日、羽田空港アクセス線(仮称)の環境影響評価手続きの実施について 「東山手ルート」、「アクセス新線」を対象に環境影響評価手続きの実施に向けた準備を進める。との発表をしました。
https://www.jreast.co.jp/press/2018/20190220.pdf

東京都は多摩モノレールを優先

東京都で今後の優先整備6路線というのがあって、どこから東京都の税負担をもってスタートさせるのか注目が集まっていました。

2020年度の東京都予算においては、優先路線の中から、多摩都市モノレールの延伸のみ予算計上されるというメリハリがつきました。

東京都の優先6路線の一つにもなっている多摩都市モノレールの延伸について
多摩地域のアクセスの利便性や生活の利便性の向上に向けて、現況調査、基本設計に着手するために1億2,000万円計上して、多摩都市モノレールの箱根ヶ崎延伸の事業化に向けた一歩を踏み出すということになります。

2020年度(令和2年度)予算発表時の小池知事回答。(2020.1.24)https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/governor/governor/kishakaiken/2020/01/24.html
引用)東京都予算概要資料

東京都の予算に、事業費が計上されないと、地元大田区の費用負担・東京都の費用負担の割合が決められない。
割合が決められないまま、事業をスタートさせたら、地元大田区の負担は大きく膨らんでしまいます。

大田区2020年度予算で蒲蒲線がどう表現されるか?

大田区の新年度2020年度予算案の発表は今月中旬。

蒲蒲線の計画をどのように表現するのか気になります。

【追記:2020.2.11】ちょうど大田区の新年度予算案が発表されていました。

2020年度予算案でも、蒲蒲線・新空港線の整備主体(三セク)設立のための出資金含めた1 億 9,831 万 9 千円を計上。

4年連続4回目の予算計上!!!!
毎年予算に計上するも計画が決まらず執行できずに翌年に持ち越し続けています。

計画のゆるさ、or、実行力のなさ。

松原忠義区長が多選禁止条例を反故にしてまで続投して、区政の懸案事項を持ち越し続けているのが現在の大田区の状況です。