蒲蒲線・新空港線実現への重い課題〜東京圏における今後の都市鉄道のあり方についての答申案を受けて

蒲蒲線・新空港線の実現は大田区の長年の課題。
国から平成27年度までの優先整備路線とされていました。(平成 12年の運輸政策審議会答申第18号に位置付けられた優先整備路線)
その期限までに整備着手されることなく、あつかいが注目されるなか
交通政策審議会陸上交通分科会鉄道部会
東京圏における今後の都市鉄道のあり方に関する小委員会(第20回)
「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」

答申案が公表されました。
東京都の中間とりまとめでは、
蒲蒲線・新空港線の優先度は相対的に低いものとされました。
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今回の国土交通省「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」では、
各路線の優先度のメリハリは消える。

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なんとも、玉虫色な結論になりました。国はいろいろな政治的な配慮をするのでしょう。
蒲蒲線・新空港線には、

重い課題がつきつけられました。

【課題】

  • 矢口渡から京急蒲田までの事業計画の検討は進んでおり、事業化に向けて関係地方公共団体・鉄道事業者等において、費用負担のあり方等について合意形成を進めるべき。
  • 大鳥居までの整備については、軌間が異なる路線間の接続方法等の課題があり、さらなる検討が行われることを期待。

費用負担のあり方
推進の旗をふる大田区が多く負担しろってことなのであれば、困りますね。
接続方法の課題
フリーゲージトレイン的なものがNGであれば、降りて乗換とかなります。
大田区長のコメントでは、

答申(案)の記載は、「~すべき」又は「~を期待」の2通りの表記しかありませんが、その内、都内のプロジェクトで「~すべき」と記載されているプロジェクトは、新空港線「蒲蒲線」を含めて6路線となっております。
案の段階ではございますが、新空港線「蒲蒲線」が高い評価をいただいたことは、大変喜ばしく思っております。
今後、パブリックコメントを経て決定される答申において、同様の高い評価となれば、新空港線「蒲蒲線」の事業実現に向けた大きな後押しになると確信しております。

玉虫色の文章はこのように読みとることができるようです。
とはいえ、
蒲蒲線・新空港線には、重い課題があります。
資金負担と接続方法の技術的な課題。
課題解決が過大なのであれば、鉄道をあきらめて、
JR・東急の蒲田と京急蒲田の間にシャトルバスでも走らせてしまえ!
と思います。
パブコメを経た最終案がわかりやすいものになることに期待しています。



【追記 パブコメの結果】
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