福島第1原発の今 現地視察2017

こんにちは。大田区議会議員 岡 高志です。
福島を視察してまいりました。

有限会社HA2と藻谷浩介さんの共同企画に参加しまして、福島第1原発の敷地内を視察しました。

藻谷浩介さんとは、
2014年4月に、同様のツアーでご一緒しました。
2016年10月にも、私は別の企画で福島の原発被害地域を視察しています。

大田区の区議会議員が、原発視察しなくてもいいんじゃない? とも言われますが、今の日本の最大の課題に向き合うことは大切だし、電力消費地の政治家だからこそ、生産地であり被害を負った福島に想いを寄せるべきです。

富岡町にあるエネルギー館が、東京電力の福島復興本社の拠点になってまして、まずは、復興の現状をご説明いただき、バスに乗って福島第1原発へと向かいます。

福島復興本社 顧問の石崎芳行さん、福島第一廃炉推進カンパニー プレジデントの増田尚宏さんらに、ご案内いただきました。

今年4月になって避難指示が大幅に解除されています。
下の表は昨年の視察時点との比較

福島原発 避難指定地区

とはいえ、いったん離れた地域への帰還は進みません。

楢葉町は、2割ちょっとが帰還して、小中学校100人程度集まり、4月からスタートしました。

富岡町では、1〜2% 帰還。
大熊町、双葉町はまだ帰還していません。

原発廃炉の仕事があるので、その関係で帰還している人もいます。

大熊町大川原には、原発向けの給食センターがあります。周辺に東電の社宅もあり、東電社員が居住しています。

帰還を進めるために、放射性廃棄物の焼却施設が富岡町ほか各地に設置されています。
写真は富岡町の焼却施設。国道6号から撮影。

福島第1原発の構内に入ります。

構内各所の放射線量をモニターから確認できます。増田尚宏さんにご説明いただきました。

東電増田さん

1号機の状況

福島第1原発1号機
上には大型のスクリンプラーが設置され、飛散防止をしながら瓦礫撤去作業を進めまして、使用済み燃料プールを片付ける段取り。
(高台から撮影したので、建屋の下の方は写っていません。)

福島第1原発1号機
ご覧の通り、依然、中はグチャグチャ

4号機の状況

福島第1原発4号機
大きく囲いを作りまして、使用済み燃料プールから、燃料棒を取り出しました。

福島第1原発4号機
津波の跡があります。
地盤面から 17メートルまで津波が襲いました。

3号機の状況

福島第1原発3号機

3号機は上にドーム型の屋根を設置して、燃料棒を取り出す作業を行う予定。

廃炉の計画などは東京電力の廃炉プロジェクト サイトから詳細をご確認ください。

廃炉と同時に汚染水処理も課題。
原発敷地内には、大量のタンク

福島第1原発汚染水

1000トンのタンクが1,000くらいあります。
100万トンの汚染水が貯蔵されています。
多核種除去設備(ALPS)によって放射能汚染水を浄化しています。今は、セシウムやストロンチウムが浄化できて、トリチウムのみが残ります。
そのトリチウムを含む水がタンクに貯蔵されます。
その後の処理については、
蒸発?地下?希釈して海? といった検討がされています。

放射性物質の吸着施設もまた放射性廃棄物として、施設内に留置されてます。

福島第1原発汚染水吸着塔
この状況がいつまで続けられるのか心配します。

労働環境はどうだろう。
福島第1原発の廃炉作業は超長期にわたります。東京電力は、長期安定雇用をしなければ、人材が確保できないとして、従業者の被曝量の管理を行っています。
年間50mSVが限度でありますが、現状月平均 0.35mSVに抑えているそうです。

超長期を要する廃炉作業においても、地域振興や労働環境改善を強く意識する東京電力の取り組み姿勢は印象的でした。
廃炉もまた雇用含めて地域経済に資するものであると考えさせられました。

視察に当たりましてご協力いただきました関係各位に心から感謝申し上げます。