民進党代表選挙 3候補者の政策から議員として思うこと

私が属する民進党の代表選挙が始まっています。
9月2日の告示時点では、世間の関心も集まりましたが、それ以降は報道量も減り、世の中から忘れられていく感もあります。
ここらで、各候補者の政策や考え方をまとめまして、有権者の方々の判断材料を提供いたします。
ちなみに、今回の代表選挙は私のような地方議員の投票価値が高いので、強い関心を寄せております。
参考記事:民進党 代表選 2016 ~今回は地方議員の投票価値が高めです
立候補が取りざたされた国会議員に対して、地方議員との意見交換の場を作ってまいりました。

江田憲司さんと
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玉木雄一郎さんと
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前原誠司さんと
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今回の代表選における各候補の政権や発言、普段からの各候補の発言から、政策や発言をまとめました。
蓮舫 参議院議員

政権を批判するだけでなく、提言していく!
と強く標榜しているが、基本は安倍政権批判から始まるのが蓮舫さんの特徴で、その弁舌が鋭いのが強みです。
さて、具体的な提言は何かといえば、
雇用の保障 行政改革 
雇用へのこだわりは、労働組合からの強い支援を感じさせます。
労働組合依存でよかったのだろうかと、それこそが民進党の弱点であろう。
行政改革重要なポイントだけど、旧政権時の「仕分け」を肯定する程度で、具体性が無い。
現時点で代表代行なんだから、いますでに野党の立場で具体的な改革を手がけていてほしいものです。

他の政策などは、
(全候補共通の)教育・子育ての充実
医療・介護の充実、職員の処遇改善
消費税の引き上げは、行政改革の実行が前提
女性政策
(全候補共通の)2030年代原発ゼロ
日米同盟深化、アジア太平洋地域との共生
憲法9条改正反対
前原誠司 衆議院議員

みんなで負担して、みんなで受益するAll for Allの社会をつくる。

教育・子育てへの予算拡大を打ち出すのは、いいのだけど、
高齢者介護への予算充実もまた主張している。
そこで、財源として、増税。
頭を下げて増税をお願いする。

ベーシックインカムに考え方は近いのだけど、ベーシックニーズを公的サービスとして提供する考え方。
公的セクターが大きくなる分、無駄が増えてしまうだろうし、受益の分だけ、負担を本当にお願いできるのか、不安材料もあります。

あいかわらず旧民主党政権の戦犯を自認している。
ペナルティも受けていないのに、なぜ、また、表舞台に出れるのか、説得力が無い。

他の政策などは、
(全候補共通の)教育・子育ての充実
医療・介護の充実身を切る改革、
女性政策
(全候補共通の)2030年代原発ゼロ
現実的で抑制的な外交安全保障
憲法、自衛隊の存在を踏まえて改正を論議
玉木雄一郎

リベラル保守。
本来の自由を大切にした、おだやかな保守の政治。

全ての候補が教育・子育てへの予算拡大を打ち出していて違いが無いようですが、
玉木雄一郎さんは、貧困対策としてよりも、少子化対策のために、子どもへの投資の拡大を主張。
子育てのために消費を抑えている世代でもあるから経済対策にもなる。
年間5兆円の投資でGDP1%成長につながる。
財源は”こども国債”
高齢者の年金・介護は税財源・保険料の中で対応する。
と子どものための投資と高齢者のための財政支出を明確に区分している。

高齢者=経済的弱者ではないとして、一定の高齢者には負担増を求める。
データヘルスの推進による医療費適正化などによる高齢者の社会保所財源を捻出。
他の政策などは、
(全候補共通の)教育・子育ての充実
産業政策を、大企業中心から中小企業・ベンチャー企業中心へ
国際戦略を、貿易重視から、投資重視へ
経済システムを、中央集権型から、地域循環型へ
動物愛護
コンテンツ産業の促進
もんじゅ廃炉、(全候補共通の)2030年代原発ゼロ
対等なパートナーとしての日米関係
領域警備法の整備
憲法、立憲主義に反する改憲に反対、外国での武力行使を認める9条改正は反対
政党シンクタンクの設立
党の広報体制の抜本的な見直し
西日本の地方組織の強化
20代30代専用の選挙区
台湾国籍問題

蓮舫さんの台湾国籍の問題は極めて重大だと思います。
ひとりの国会議員ではなく、政権交代を狙う野党第一党の代表が、外国の国籍も有しているならば、その政党の重んじる国益が、多くの日本人にとっての国益概念とズレルことになります。
蓮舫さんがよく使う”ガラスの天井を打ち破る”という言葉が、女性活躍だけではなく、外国出身者というマイノリティ活躍も意味しているのかもしれません。
蓮舫さんの台湾国籍の問題については、
なでしこりんさんのブログ民進党・蓮舫のうそがばれる!民進党は日本人のための政党ではない!にわかりやすく整理されています。
政党の国益概念が疑われる問題なので、蓮舫さんにとっては繊細な問題かもしれませんが、きっちりとした説明があるべきでしょう。
党の顔

いま民進党に残っている議員は、厳しい逆風環境で選挙で勝ち残っていた人たちばかりです。
だから、誰が代表になっても構わないから、民進党のこれから、そして、日本のこれからにしっかりとしたメッセージを発することを期待する議員が多いはずです。
でも、党の顔としての要素もあります。
議員は、二連ポスターといって、党代表と自分が写ったポスターを貼ります。
(選挙が近づくと、自分単独のポスターは規制されます。)
議員の日常活動の主なものに、ポスター掲示があるので、すこしでも訴求力があるポスターを貼りたい。そのために、好感度の高い党代表であってほしいわけです。
インターネットが発達した時代です。
街角のポスターにこだわらず、議員自身の主張を有権者に届ける活動をもっと工夫するべきだと私は思います。
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