危機管理~台風19号その1 多摩川、大田区

私は、大田区議会では防災安全対策特別委員会で委員長を務めておりました。危機管理について議論してまいりました。今回の台風19号における危機管理をふりかえります。

台風19号の概要

台風19号の概要については、内閣府防災情報のページから概要を抜粋します。

台風第 19 号は 12 日 19 時前に大型で強い勢力で伊豆半島に上陸した後、関東地方を通過し、13 日未明に東北地方の東海上に抜けた。
台風本体の発達した雨雲や台風周辺の湿った空気の影響で、静岡県や関東甲信地方、 東北地方を中心に広い範囲で記録的な大雨となった。
10 日からの総雨量は神奈川県箱根町で1000ミリに達し、関東甲信地方と静岡県の17地点で500ミリを超えた。
東京都江戸川臨海では観測史上1位の値を超える最大瞬間風速43.8メートルを観測するなど、関東地方の7か所で最大瞬間風速40メートルを超える暴風となった。
石廊崎で13メートルを超える波高を観測するなど猛烈なしけとなった。静岡県 や神奈川県、伊豆諸島では、過去最高潮位を超える記録的な高潮を観測した。

主な1時間降水量
岩手県 下閉伊郡普代村 95.0ミリ
岩手県 下閉伊郡岩泉町 93.5ミリ
神奈川県 足柄下郡箱根町 85.0ミリ
岩手県 宮古市 84.5ミリ

主な期間降水量
神奈川県 足柄下郡箱根町 1001.5ミリ
静岡県 伊豆市 760.0ミリ
埼玉県 秩父市 687.0ミリ
東京都 西多摩郡檜原村 649.0ミリ
静岡県 静岡市葵区 631.5ミリ

台風に備えるには

そうした台風の状況であって、想定される最大の雨が降りました。

そこで洪水ハザードマップの出番
自分の街のハザードマップをみてみましょう!
” 〇〇市・区 + ハザードマップ “ で検索すればでてくるはず。

われらが大田区の洪水ハザードマップ
48時間で588ミリの降雨があると、多摩川が洪水して図のように浸水する想定図。
3メートル浸水する地域がひろがっています。
洪水想定も、近隣の集中豪雨による下水道含めた二級河川の洪水、台風による東京湾の高潮による洪水、そして遠くから流れてくる多摩川の洪水想定と想定条件が異なるので注意。
そんなこともあって、全国一律にドンッて出すの難しいので、自治体からの情報は大切です。
洪水ハザードマップでは、浸水の深さだけではなく、
浸水継続時間も示されています。
1日で水が引く場所もあれば、何週間も水が引かない地域もあることがわかります。

3メートル超浸水するポイントでは、1階での居住継続が危ぶまれます。上階に家財一式とともに避難したほうがいいでしょう。
何週間も水が引かない地域であれば、上階にいても外にでられず陸の孤島となるのかもしれない。浸水エリア外の避難所や親類縁者の家に身を寄せるのも正しいでしょう。

台風接近中にやることは

こまめに天気予報、台風進路、雨ダスをみていれば、どのくらい雨が降って危険な状況になるかはわかります。あわせて、近隣河川の水位もwebから確認してもいいでしょう。

今回の台風では、東京に住んでいますと、国や自治体からこまめに携帯にエリアメールが届きました。5人家族の我が家には5台の携帯電話があるので、かなり鳴り響きました。ただ、どの地域が避難対象なのかわからない通知が多くて、困惑します。最初にハザードマップから自分のいる場所の危険度をおさえておかないと理解しにくいですね。
警戒レベルという単語もでてきまして、これもよくわかりませんが、警戒レベル4だと避難したほうがいいということです。

警戒レベル4は避難勧告。
ただし、避難所に行くことだけでなく、自宅の上階に行くことも含めて避難行動です。自宅の浸水が何日継続するのか。その間の食糧備蓄は十分かなども見極めて避難行動を選択しましょう。
東京のような人口密集地で全員が近くの小学校の体育館に収容できるわけではありません。

近隣の学校もすべて避難所とすべきだとの声もあるけど、浸水エリアの学校に避難したあとで、学校の周りが水没してたらどうしようというのだろうか。

災害時の情報収集

都内の自治体のウェブサイトが軒並みダウンしていました。上にあげた国土交通省の河川水位情報サイトもダウン。

容量を大きめにしたり、災害情報にしぼったり、設計を工夫してほしいものですが、ウェブがダウンするのも有り得ること。

自治体のウェブがダメでも、NHKのウェブ。河川水位情報がダメでも、Yahoo!
生きているサイトを探すことができるのが、ウェブの強いところでしょう。

Twitterは強靭でした。
2011年の東日本大震災では、ちょこちょこダウンしてましたが、今回はびくともせず大量の情報を伝達していました。
自治体アカウントが淡々と流すtweetがわかりにくいとか、リンク先がダウンしててダメ。そんな状況は多かったですね。
市長・区長とか責任ある個人アカウントのtweetはわかりやすいもの。ウェブを当たり前に活用できる市長・区長がいいですよね。議員の tweet も玉石混交ですが、フォローしてみましょう。

昨年の大阪北部地震の際のブログも再掲

台風一過。被災された方々にはお見舞い申し上げます。

台風一過の日曜日は快晴。
水没した河川敷も乾燥が進んでました。

岡高志は、紛争予防の行政書士。議会で防災委員長も務めました。事業会社の危機管理全般において有益な提案もしております。