こんにちは。
大田区議会議員 岡 高志です。
私が政治を志したのには、いつの間にかさまざまな国民負担を背負わされてる現実に向き合おうと思ったからです。
年金などの保険料も含めて、あまり気づかないまま身近なところで税負担があります。
どういった税負担があるのか具体的に示すことが、これからの社会改革のために必要だと思うので、
身近な税金にフォーカスを当ててまいります。
どこまで続くか未定ですが、身近な税金その1 たばこ税です。
税負担合計 63% !!
JTのサイトによれば
たばこ税は国・都道府県・市区町村それぞれが徴税します。
ちょうど大田区でもこの6月の定例議会で区のたばこ税が改正されます。
今回は、
加熱式たばこを定義づけまして、その税額が定まります。
2022年10月までに段階をわけて増税。
区で条例が否決されたら、大田区だけたばこ税が低くなるの?
そんな疑問もあがりますが、まず否決されることはありません。
加熱式たばこの税額を整理します。 基本的には増税です。
大田区特別区税条例によってたばこ税の税率が定められます。
第50条 たばこ税の税率は、1,000本につき5,262円とする。
紙巻たばこ1本 5.262円をベースに、
パイプたばこ、葉巻たばこは 1グラムを紙巻タバコ1本に換算。
刻みたばこなどは 2グラムを紙巻たばこ1本に換算。
現行は、加熱式たばこも紙巻たばこと同様に市区町村税は、
1本 5.262円課税されます・
今回の条例改正では、加熱式たばこを紙巻たばこ1本にどう換算するか定めます。
財務省の平成30年税制改正大綱によれば
最終的な加熱式たばこの課税標準は、次のイ及びロによって換算した紙巻たばこの本数の合計本数とする。
イ 加熱式たばこの重量に基づく換算方法に用いる重量は、フィルターその他の一定の物品の重量を含まない重量とし、当該重量 0.4gをもって紙巻たばこの 0.5 本に換算する。
ロ 加熱式たばこの小売定価に基づく換算方法を導入し、紙巻たばこ1本当たりの平均小売価格をもって、加熱式たばこの小売価格を紙巻たばこの0.5 本に換算する。
現行の加熱式たばこ IQOS, glo, Bloom TECH の中で
Bloom TECHは、カプセル5個入りなので、たばこ税額が低く抑えられています。
小売価格は同じ水準です。
課税標準を、質量ベースと小売価格ベースをミックスすることで、税負担を公平にする狙いでしょう。
2022年10月まで5段階で税額が改正されます。
現行と最終的な課税標準を、20%ずつ変更していきます。
もちろん、増税です。
たばこ税全体的に増税。 激変緩和のために段階的に増税するので増税に気づかれない?
現行の税負担合計 63% が、3段階で、67%程度に引き上げられます。
たばこ税増税のBefore After を表にまとめました。
※ たばこ本体価格の将来は変更になるでしょうから、消費税額など変わります。
増税分は、小売価格に上乗せされるので、1本あたり3~4円、1箱60~80円の値上げで、1箱総額は、500円を超えてきます。
たばこ税は目的税ではありません。
増税の一方で、喫煙者の便益が発生するわけでありません。
喫煙者は増税の負担を背負わされることについて、もっと怒りをみせてよいのではないでしょうか。