品川-名古屋間をリニアモーターカーが走る 中央新幹線
JR東海が建設を予定しています。
大田区の雪谷特別出張所を会場として説明会が開催されたので、参加してまいりました。
参加者は300名くらいと多く、この問題への地元の関心の高さが感じられました。
実に、総コスト9兆300億円のビッグプロジェクト
品川-名古屋間の全長約286kmをほぼ地下トンネルでつなぎ、
最高時速505kmで走り、 約40分で品川-名古屋を移動できるようになります。
トンネルには、5~10km間隔で非常口が作られます。
23区内では、品川区内・大田区内に1か所ずつ。
大田区は、洗足池駅近くの警視庁の官舎がある土地の予定です。
現実感が出てきたためか、至極もっともな質問が会場で出ておりましたので、議事内容を簡潔にQ&A方式で記録しておきます。
Q:大田区内に設置される非常口施設の概要は?
A:直径30~35mの縦抗。
エレベーターで地上に脱出することになるが、箱の大きさなどは未定。当然、ストレッチャーは乗れる大きさにはなる。
Q:非常口施設の建築工事に際して多くの工事車両が通行する?
A:重大な影響はない。
Q:非常口施設の建築工事に際して洗足池の水が枯れる?
A:洗足池より下流に位置する。下流への水の流れをせき止める可能性はある。
Q:非常口施設建設予定地には多くの住民がいて自治会活動の元気な担い手である。
A:環境影響評価とは無関係。
Q:非常口施設建設に際して、地元住民に恩恵がある施設の置きこみは無いのか?
A:環境影響評価とは無関係。今後の検討課題。
Q:非常口付近での微気圧波の影響?
A:縦抗内に微気圧波対応設備を設置する。
Q:リニア新幹線の電力消費は?
A:現状のピーク時、新幹線13本/時で54万kw
これに対して、リニア5本/時で27万kw
つまり、大幅な電力消費増加とは考えていない。
また、ピークは朝夕であり、一般的なピークである昼間を外しているので、大丈夫である。
Q:磁界の健康影響は?
A:ICNIRPのガイドラインを下回る。
トンネル内を走行するため、地表と超電導磁石の距離が離れており、地上での磁界は極めて小さい。
環境の保全の見地から意見のある方は、11月5日まで、意見書を提出できます。
資料および意見書提出窓口は右ご参照⇒http://company.jr-central.co.jp/company/others/prestatement.html
その他の問題については、地元の大田区役所でも意見を取りまとめて、JR東海側に申し入れることもあります。
住民の代表として、区役所も区議会議員も活動いたします。