沿線の家屋調査が実施~リニア中央新幹線の大深度地下工事は完遂できるか?

6月25日告示:都議会議員選挙に出馬表明した岡高志でございます。
東京都の政治課題についてもこちらのブログで発信しております。

大田区の地下にはリニア中央新幹線が通過

旧東海道があって、東海道新幹線、東海道本線、横須賀線が通過する大田区の大深度地下にリニア中央新幹線が通ります。

リニア中央新幹線は、もちろん通過するだけ。品川駅から大深度地下を通って、次の停車駅は相模原。

大田区民の利便性には大きな影響はありません。

一方で、自宅の地下を工事される不安感が住民にもたらされます。

JR東海の計画図によると、計画路線はおおむね下の図の通りです。

リニア中央新幹線の経緯

2011年から2018年まで大田区議会議員をつとめまして、リニア中央新幹線の計画を注視しておりました。

2013年10月には、リニア中央新幹線全体の計画の説明会が開催。

2014年10月、工事実施計画が認可されます。

2018年5月には、雪谷に設置される非常口工事についての説明会が開催。

2018年5月には大深度地下使用の認可申請についての説明会が開催。

2018年6月には公聴会が開催されて、私も反対の立場で公述してまいりました。

異論はありつつも、大深度地下使用は認可されて、着々と縦抗の工事は進んでいます。

そんな中、2020年10月、大事故が発生!

東京外環道路の大深度地下工事での地盤陥没事故

2020年10月18日、調布市において道路の陥没が発生。東京外環道路の大深度地下工事により、地盤が陥没したもの。

この事故を受けて、同様の大深度地下工事でシールドトンネルを掘削するJR東海は住民向けの説明が必要として、2021年6月8日品川区大井町きゅりあんにて説明会を開催。

この事故について、JR東海は、
特殊な地盤条件となる区間 で 
施工に課題があった
と認識している。

特殊な地盤条件となる区間

砂地盤であり、粘性土が少ない

リニア新幹線の予定地は、固形シルトや締め固まった砂地盤であると、JR東海は説明。

施工に課題

東京外環道路では、 カッターの後ろで土砂を保持している「チャンバー」部分において、土砂と添加物が分離して、土砂が下方において固まり、バランスが悪くなり、地盤が緩んだとの、説明。

リニア新幹線工事においては、入念に掘進管理を行うとのJR東海の説明。

そのような説明で安心する住民は少なく、質疑応答はかみ合わないものとなりました。

工事の開始時期についてJR東海は、調布市で陥没や空洞が生じたことを受けて、「ルート上の住民に丁寧に説明をして周囲の環境に影響がないことを確認しながら進めていく」とコメントし、時期を具体的に示していません。
JR東海は今後トンネルの掘削工事をするにあたっては、あらためてルート上の住民に対して説明会を開くとしています。

NHKニュースより
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210608/1000065487.html

リニア中央新幹線では計画路線周辺で家屋調査を実施することに

大深度工事の危険性への住民の不安は大きいです。

もちろん、事故が発生することで、JR東海の補償リスクも大きいでしょう。そもそも、儲からないリニア中央新幹線プロジェクトで事故リスクを抱えることができるのでしょうか。

JR東海としては、計画路線周辺住民に対して下記の取組をするそうです。

  • 工事の安全を確認
    地表面の高さの変化を計測
    周辺の巡回監視
  • 生活環境の保全
    騒音振動への対策
    事前の家屋調査
  • 工事情報の適時お知らせ

計画路線から幅100メートル程度を対象範囲として、事前の家屋調査も行っていくそうです。

ここまで大変な調査を伴って巨額の資金を投下して、リニア中央新幹線単体では黒字化できないという無理プロジェクト。本当に工事は進むのでしょうか。

周辺住民の皆様でお困りでしたら、当事務所へもご相談くださいませ。
都議会議員として、適宜動いてまいります。