7月2日は東京都議会議員選挙の投票日。
ようやく候補者が出揃ったので、改めて選挙の動向をまとめます。
【立候補予定者の動向】
大田区選挙区は 定数8
政党の現職・公認候補予定者がでそろっているので、以下記載します。
大田区選挙区は 定数8
政党の現職・公認候補予定者がでそろっているので、以下記載します。
- 鈴木あきまさ (自民党)
- 4期
- 神林茂 (自民党)
- 3期
- 鈴木あきひろ (自民党)
- 3期
- 藤井一 (公明党)
- 6期
- 遠藤守 (公明党)
- 3期
- やながせ裕文 (維新)
- 2期、元・民主党
- ==========ここまで現職===========
- 藤田りょうこ (共産党)
- 新人、かち佳代子都議の後継、大田病院看護師
- 佐藤伸 (共産党)
- 新人、区議
- もり愛 (都民ファースト)
- 新人、元区議、希望の塾生、元民進党で2016年補選落選
- 栗下善行 (都民ファースト)
- 元都議、希望の塾生、2009年都議選に千代田区で当選
- 沢田大作 (民進党)
- 新人、整骨院経営、希望の塾生
- すどうえいじ (無所属)
- 新人、セブンイレブン店員 過去、区議選4敗・都議選3敗
- 溝口こういち (無所属)
- 新人、カメラマン 2016年補選落選、区議選2敗
- 飯田佳宏 (地方議員ゼロの会)
- 新人
以上 13名。
政党に属していないと、事前の活動が困難なのが現状です。
無所属で候補予定の方がいらっしゃれば、お知らせください。
【前回選挙の分析】
前回2013年の各候補得票数は下図の通り。2013年都議選開票結果のまとめもご参照ください。
今回は、共産が代替わり、民進現職が転出しました。
候補者は入れ替わったので、政党の得票に着目し、政党別得票を下に示します。
前回あったみんなの党は解散しましたが、その受け皿は維新に向かうものと想定して、維新票にまとめています。維新票というよりも、改革期待票とみなします。
【今回選挙の展望】
当選ラインの目安は、2万票といわれます。
自民党は、2016年補選で1議席を増やしてしまい、現有4議席ですが、補選で当選した山森議員をあっさり降ろして、いつもの3人体制。手がたく3人全員当選を目指します。
公明党も、4期連続の藤井・遠藤体制を守ります。
共産党は、単純に考えると共倒れが懸念されます。票を寄せての1議席確保が順当でしょう。
今回は、都政に関心が集まっていますので、2009年の55%程度まで投票率は上昇するでしょう。
共産党は、単純に考えると共倒れが懸念されます。票を寄せての1議席確保が順当でしょう。
民進党は、主力の離脱により、新人1人となりました。順当であれば民進票総取りで1議席確保でしょうが、新人の浸透度、さらには、民進票そのものの縮小が懸念されます。民進党は他選挙区でも、有力候補の離脱が重なっていまして、都議会全体での議席獲得があやしくなっています。
日本維新の会は、都議会全体で唯一の議席獲得を目指します。前回の2人分の票がまだ存在するのか?個人的に積み上げることができるのか?
都民ファーストの会は、新人2人を擁立。前回改革に期待した維新票と投票率上昇により上乗せされる票の取り込みが期待されます。
過去の投票率は、2005年 44.4%、民主党政権交代前夜の2009年 55.5%、2013年 43.4%
今回は、都政に関心が集まっていますので、2009年の55%程度まで投票率は上昇するでしょう。
前回から投票率が10%上がるとするならば、投票数は、6万票上乗せ。
6万票に前回の維新票と合わせまして、計10万票
知事選挙(投票率 58.1%)で小池知事が15万票得ていますから、あり得ない数字ではありません。
10万票の改革期待票があれば、4人当選を狙ってもいいのでしょうが、擁立は2人。
多少票が偏っても2人当選は手がたそうです。
まとめますと、自民3議席、公明2議席、共産1議席、都民ファースト2議席で定数が埋まってしまう無風選挙区の様相です。
でも、都民ファーストが取りこぼす改革期待票を集めれば、維新の候補が票を伸ばすし、ほかの無所属候補も票を積み上げるかもしれません。民進も労働組合票・宗教団体票を引き締めて票を伸ばすこともあるでしょう。
そうすると、自民・公明の現職の一角が崩れます。
若手候補者が現職をおびやかす緊張ある選挙になることを期待します。
有権者のみなさまにおかれましては、現職都議会議員がいったいどんな実績を残したのか評価してご判断いただきたいです。
※ 本記事は公職選挙法 第百三十八条の三 で禁止される人気投票の公表ではなく、あくまで 岡 高志 の分析を記事にしたものです。