大田区議会議員 岡 高志です。
1月20日はアメリカのドナルド・J・トランプさんの大統領就任の日でした。
トランプ大統領、おめでとうございます!
写真は大統領選挙直前の昨年10月19日にトランプタワー前で撮影したもの。史上最低の不人気投票なこともあってか、全然、選挙の盛り上がりが感じられませんでした。
この日くらいは、私も大田区議会議員の枠を越えてトランプ大統領の政策を分析してみます。
トランプ大統領の就任演説
The Inauguration of the 45th President of the United States
全体は長いですが、大統領演説は、1:45〜2:02の間です。
印象的なのは、
We are transferring power from Washington,D.C. and giving it back to you, the people.
Washington flourished – but the people did not share in its wealth.
Politicians prospered – but the jobs left, and the factories closed.
The establishment protected itself, but not the citizens of our country.
一部のエスタブリッシュメントから、アメリカを取り戻すという強いメッセージ。支持層であるアメリカ人の中間層を意識したものです。
America first
Buy American and hire American.
アメリカ一国の国益を追求していく姿勢がわかりやすく表現されています。
アメリカ製品を買い、アメリカ人を雇う。
トランプ政権の基本政策
The White Houseで政策が示されてまして、上から、
American First Energy Plan
アメリカのシェールガス・オイルをさらに開発していく。気候変動対策規制を緩和して今後7年間で300億ドルの賃金増加につなげる。
American First Foreign Policy
アメリカの国益を最優先。ISISなどのイスラム原理主義のテロ勢力の撲滅。TPP撤退。NAFTA再交渉。
Bringing Back Jobs And Growth
2,500万人の新しい雇用を生みだし、4%の経済成長。労働規制の緩和。
Making Our Military Strong Again
退役軍人へのケアを重視。イラン・北朝鮮からのミサイル防衛。
“世界の警察”みたいなコンセプトはなく、アメリカ一国を防衛できればいいとのスタンス。折しも同じ日に国会で施政方針演説をした日本の安倍総理は地球儀を烏瞰する外交を標榜していたこととは対照的です。
アメリカは軍事にお金をかけない国になります。
Standing Up For Our Law Enforcement Community
治安改善のための法執行を重視。違法移民を阻止するための壁を作る。犯罪歴のある違法移民の追放。
Trade Deals Working For All Americans
一部のインサイダーやワシントンエリートだけでなく、全てのアメリカ人のための取引をする。
トランプ大統領は、サイレントマジョリティとのコミュニケーションがとれているのかもしれません。業界団体との関係性によって政治が語られる日本政治とは真逆です。
日本の政治では
昨年就任された小池知事もトランプ大統領と近しいスタイルかもしれません。都民ファーストはAmerican First とは同義ではありませんが、サイレントマジョリティを意識した政治姿勢は同じです。
日本も既存のエスタブリッシュメント中心の政治に辟易している地合いは変わりませんが、失業率が極めて低く、比較的治安の良い国家です。トランプ大統領のような政治勢力が日本でも存在感を放つとは現時点では考えにくいです。
アメリカはシェールガス・オイルという莫大な埋蔵資源によって多くの問題解決を可能にしています。資源のない日本ですから、教育や人材育成にこだわりたいです。