結局は構図の選挙か。鉄板な現職に挑む八王子市、京都市の市長選挙はじまる。

選挙コラム

もと大田区議会議員の岡高志です。
昨日から、京都市と八王子市で市長選挙がはじまりました。私にとっては、学んだまち、働いたまち、と縁があるので興味をもってみています。

京都市長選挙の投票日は2月2日

盤石な現職に挑む同世代のことは、自分のことのように応援したくなるものです。とはいえ、面識もないので、淡々と分析するのが私のブログのいいところ。

京都市といえば、共産党の勢力が強い。全国的には、共産党と野合する立憲民主でさえ相乗りしない。共産党が強すぎるだけに、競り合ってきた過去があり、連携ができないのです。昨年の参院選挙の京都選挙区も、2枠を、自民・民主・共産で争って、民主が落選しています。まさに骨肉の争い。

そこに割って入る形になるのが、41歳の青年市議会議員 村山祥栄
一度、市長選挙に落選した経験もあり、私にはシンパシーがありつつ、ただただ心配。

八王子市長選挙の投票日は1月26日

同時に選挙がスタートした東京 八王子市
政令市の京都市よりも選挙期間が短いので、1月26日には結果が出ます。

こちらは、3期目を狙う現職 石森孝志に対して、共産党系の野党連合候補 白神ゆりこ

野党連合成立で、30代女性・弁護士という集票に期待できる選挙の顔

とはいえ、政策は八王子オリジナルでもなく、
国保保険料値下げ!給食費無料!開発反対!
まさしく、どこでもいますぐ作れる政策テンプレート

そんななかで、

高木順一 市民税15%減税

ロジックを細かく書いていまして、元市議会議長の肩書も。期待できる第三極になりそうだけど、最年長の候補者。

また、しょぼい政党公認候補 こやなぎ次郎 もいらっしゃる。。。

選挙公報が早くもリリースされていました

結局は構図の市長選挙

現職に挑戦する候補者はそれぞれ思いや政策を持ち寄ります。

現職は、現状の継続。それは新しく打ち出す政策パッケージではないから、必要以上のアピールもしない。有権者がよほどまちに不満を抱えていなければ、争点は生じない。本当に有権者がまちに不満を抱えているのであれば、引っ越しすればいいだけなのかもしれません。

市長選挙は現職有利に決まっている。

さらに、構図もガチガチ

下の図は、昨年の参院選、各自治体の比例代表での政党得票率を表したもの。
八王子市は創価大学もあるんで公明が強くて自民・公明でほぼ半分。ここにおいて野合の拡大余地は見込めない。
京都市は共産が強いのが特徴。

八王子市も京都市も、ついでに大田区も現職陣営を打ち破るなんてあり得ない。

(追記)八王子市長選挙結果

現職が、自民・公明支持層を超える54%を確保。共産系女性候補は野党支持層はまとめたものの惜敗、といったところ。
しょぼい政党候補は得票率10%を当然に下回り、
供託金(100万円)没収のしょぼい結果。

(追記)京都市長選挙結果

現職が、自民・公明支持層を超える45%を確保。
共産系候補は、推薦母体の共産・れいわ支持層の25%から伸びて立憲民主・社民支持層にも支持を広げた。その点では、京都でも民主支持層の”共産党アレルギー”が薄れてきているのか。
村山候補は先行する2陣営にやや埋没した感もあり、地盤の左京区含めて全区で最下位に沈んだ。
今回の投票率は40.7%と前回より5ポイントも上昇。
新聞広告が話題を呼んだことも影響してるでしょうけども、
本格派の候補者による三つ巴の選挙が有権者の関心を高めたといえるでしょう。
3人の候補者のみなさまには、外野からエールを送ります。

京都市長選挙は、NHKのまとめがよくまとまってました!
いいなあ政令市。
https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/local/2020/kyoto-shicho/

ついでに、大田区

ついでに2019年大田区長選挙の結果。
現職が自・公以外からも盤石に票を獲得して4選。
元区議の40代候補が民主系その他に浸透し次点。
共産系が野党連合を掲げるも支持広がらず。
といったところか。

チャレンジャーを応援しよう!

とはいえ、権力の継続は腐敗と停滞を呼ぶ。

そんな思いでチャレンジャーを応援しましょう。

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