【 敬老の日 】「働かなければ生きていけない高齢社会」からの脱却を― 大田区 から築く、真の安心と敬老の街づくり

福祉・社会保障

大田区民の皆様、こんにちは。大田区長選挙に挑戦する岡高志です。 敬老の日 を迎えるにあたり、長年にわたり我が国、そしてこの大田区の発展を支え、地域社会を温かく育んできてくださった人生の大先輩である高齢者の皆様に、心より感謝と敬意を申し上げます。

私たちが今、こうして豊かな地域社会で暮らすことができるのは、ひとえに皆様のご努力と歩みがあったからこそです。しかし、政策に携わる者として、私たちが向き合わなければならない現実があります。それは、高齢者を取り巻く厳しい社会環境と雇用構造の現実です。

総務省統計局が公表した最新レポート『統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-』のデータをもとに、日本の高齢化と就業の「今」を検証し、私たちが目指すべき大田区の未来像について考えをまとめます。

65歳以上人口は過去最高の3,624万人(29.6%)へ

我が国の65歳以上人口は3,624万人(前年比2万人増)に達し、総人口に占める割合は29.6%(前年比0.2ポイント上昇)と、ともに過去最高を更新いたしました。

敬老の日
敬老の日

【図1】が示すように、総人口に占める高齢者の割合は一貫して上昇を続けており、国民の約3.4人に1人が65歳以上となっています。我が国の高齢者人口の割合(29.6%)は、主要国の中でも最高水準です。

大田区におきましても高齢化は着実に進展しており、単に長寿を祝うだけでなく、高齢になっても誰もが健やかに、そして何より安心して暮らせる環境をいかに整えるかが区政の最優先課題となっています。

65歳以上の就業者数は943万人・就業率は26.0%に上昇

同レポートによると、65歳以上の就業者数は22年連続で増加し、943万人と過去最多を記録しています。就業者総数に占める高齢者の割合も13.8%と過去最高になり、いまや日本の働く人の約7人に1人が65歳以上という状況です。

また、65歳以上の就業率は26.0%(前年比0.3ポイント上昇)となり、主要国の中でも非常に高い水準で推移しています。

敬老の日 2
敬老の日 2

【図2】をご覧いただくと分かる通り、2015年からの10年間で就業者数は732万人から943万人へと大幅に増加し、就業率も21.7%から26.0%へと上昇を続けています。

意欲や健康維持、社会参加としての就労自体は大変素晴らしいことです。しかし、その一方で働かなければ日々の生活が成り立たないという経済的事情から就労を余儀なくされているケースが少なくない点に、私たちは強い危機感を持たなければなりません。

75歳以上の就業急増と非正規雇用の拡大

特に注視すべきは、75歳以上の後期高齢者の就業状況です。

75歳以上の就業率は12.6%へと上昇しており、10年前の8.3%から着実に高くなっています。さらに役員を除く雇用者の内訳をみると、75歳以上の非正規の職員・従業員は2015年の20万人から2025年には91万人へと、10年間で約4.5倍(71万人増)に急増しています。

【図3】に示すように、75歳を超えてもなお、パートやアルバイト、契約社員といった不安定な非正規雇用で働き続けなければならない方が急速に増えています。

健康のために無理のない範囲で働くことと、老後の生活不安から体力的・精神的に過酷な状況で働き続けることとは全く意味が異なります。本来であれば、現役時代に社会に貢献された皆様が、高齢期にはゆとりを持って穏やかに過ごせる社会保障・福祉のセーフティネットこそが必要です。

私たちが大田区からつくり出したい未来

生きがいとしての就労の機会や居場所づくりを支援することは行政の役割です。しかし同時に、「働かなければ生きていけない」という不安を区民の皆様に抱かせてはなりません。

私たちが目指す大田区政では、医療・介護・福祉の連携を強固にし、高齢者の生活基盤をしっかりと支える施策を推進してまいります。人生の後半期を、無理な就労に追われることなく、地域のコミュニティや趣味、ご家族との時間を心から楽しめる街をつくってまいります。

高齢になって働かなくていい社会、それが、敬老の気持ちを持った社会であり、安心できる高齢社会をつくります。

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