参院選 2019年スタート クラウドファンディングという民意の反映

選挙コラム

元大田区議会議員で行政書士の岡高志です。政治からは離れましたが、三年に一度の参院選挙には注目してしまいます。

安定の自民党に対して、量質ともに及ばない既存野党勢力。

なんら盛り上がりを期待させない夏の国政選挙です。

そういう時は、既存の野党ではない新しい勢力の活躍に期待です。

勝手に注目しているのが、れいわ新選組、NHKから国民を守る党

どちらも資金が無い中で、共感を広めて、資金を集める。クラウドファンディングの手法を活用しています。

れいわ新選組

東京選挙区 1期目 山本太郎が主宰。野党共闘主義の小沢一郎と分かれて、新しい組織を立ち上げています。資金集めのために寄付を集めました。

当初1億円までしか集まらなければ、現職の山本太郎しか立候補しない。1億円を超えそうであれば、候補者を増やしていく。クラウドファンディングのストレッチゴール。みんなでノルマクリアしようぜって共感&巻き込みスタイル。

すでに、寄付総額は2億2,000万円は突破しているそうで、参院選に10人擁立しました。

政策は、最低賃金1,500円はいいかと思いきや賃上げ分を税金負担とするなど、金づかいの荒い人々です。

政策 | れいわ新選組
【れいわ新選組がめざす国とは】 何があっても心配するな。 あなたには国がついている。あなたが困る前にあなたを支える公助がある。 孤立無援、天涯孤独、一人ぼっちになっても心配するな。私たちはあなたから手を離さない。 何があっても心配するな。世界があなたを見捨てても、私たちは最後まであなたを見捨てない。 れいわ新選組は、そ...

候補者は、山本太郎のほかにも個性的な顔ぶれが並びます。とんがった個性に票を投じることができます。まさに多様な価値観を反映することができます。

党首 山本太郎は鉄板当選の東京選挙区かと思いきや、創価学会員の野原善正を東京選挙区に擁立。障害のある候補者を比例優先枠の1・2番手に擁立の奇策。自分の議席を優先しない心意気である。

NHKから国民を守る党

立花孝志が党首。2015年ごろから各地の自治体議員選挙に参入。NHKの受信料集金人に徹底抗戦する活動を展開しており、それが唯一の政策。

NHKから国民を守る党の議席獲得には2018年2月の町田市議会議員選挙から注目していました。

とんがったワンイシューがウケて、定数30人以上の自治体議員選挙では確実に1議席を確保しており、今回、参議院全国比例での議席確保を狙う。

参院全国比例で候補者擁立するには、選挙区含めて全体で10人擁立しなければならない。そこで、NHKから国民を守る党が最初に計画した奇策は、定数6の東京選挙区に7人立候補させて、選挙ポスター掲示板を7連ジャックしてなんらかのメッセージを発信しようとした。

イメージ

選挙管理委員会の指摘で素直に取り下げたようですが、破天荒である。選挙の新しい判例・前例を作ってくれることにも期待大である。

立花孝志代表は、自らYouTuberを名乗り多額な収入を得ている。一億円の現ナマをトランクに詰めて供託金を預けに行く様は圧巻で、YouTubeの再生回数も万単位で稼いでいる。活動する→発信する→金を稼ぐ。新しい政治モデル。

供託金も広く国民から集めている。寄付でなくて借金。クラウドレンディングである。5%の金利をつけて返すそうである。

返済原資は、政党交付金。今回の参院選で確実に2%の得票を得て、政党要件が充足されるので、1億円程度の政党交付金が入金されることを前提としたビジネスモデル

共感のクラウドファンディングか、ビジネスとしてのクラウドファンディングか。

新しい資金調達もいかして、既存の野党ではない新しい勢力が議席を獲得する。これは、現状の政治への不信任の表現だと思います。

東京選挙区は、音喜多駿に投票します。

さて、東京選挙区は、主要政党の候補者に加えて、反創価、そして、反NHKの候補者が並びました。

東京の有権者の代表として、国会をかき回してくれる存在として、私は首長選挙落選仲間の音喜多駿に期待します。

参院選各候補者のご健闘をお祈りいたします。

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