予算特別委員会質疑 2013.3.21 教育費 学校施設整備

教育費 学校施設整備 についての質問です。

動画: https://youtu.be/bdWFz9OUris

◎ 学校施設整備 の長期計画について

学校はきれいで明るい方が生徒に活気が出て、よりよい成長につながると思う。
教員の指導力向上といったソフト面の充実も不可欠だが
校舎の整備というハード面の充実もまた不可欠である。

学校施設は適切に維持更新されるべきである。

ファシリティマネジメントを区は着実に行わなければならない。

ファシリティマネジメントについては、私も昨年度の決算特別委員会にて、同種の区庁舎での保守管理費・光熱水費などを比較して、運営の適正化を図っていただきたいとい申し上げました。

長期整備計画においては、一つ一つの建物の状況を把握して積み上げていくことも大切だが
一方で、学校施設全体として長期的にどのくらいの整備費用がかかるかを数値的に把握しなければならない。

区内の区立小中学校87校の適切な長期整備計画の策定にあたって

建物の小修繕などを除く、改修費用 いわゆる資本的支出(CAPEX) をどう見積もるか
建替をどのように行うか

の2点を把握することが重要である。

まず、前提として
区立小中学校を全て同じ大きさで建て替えていきますと
建物を新しく建てるのに必要な費用、つまり再調達原価は 適正な単価を平米単価24万円としますと
約1,400億円になります。

この1,400億円の建物の長期整備計画について質問します。

例えば、不動産投資信託(REIT)では、投資した建物のCAPEXを毎年積み立てる。
概ね 建物を新しく建てるのに必要な費用、つまり再調達原価の2%ないしは3%という数字を毎年積み立てることによって、安定的な不動産運用が行うことができる。

【Q】 区立学校施設の、建物の小修繕などを除く、改修費用 いわゆる資本的支出(CAPEX) は再調達原価に対してどのくらいの比率が適正ですか?

( 1.67% )

であれば、年間23億円超のCAPEXが必要です。

【Q】過去5年間のCAPEXの実績は?

(年平均13億5千万円)

理想的なCAPEX 23億円の半分程度である。
これでは、校舎の維持が十分であるとはいえない。

国では 学校施設老朽対策として、長寿命化といった考え方が示されているが、大田区の現状の十分でない、維持管理の状況に鑑みると、大変場当たり的なアイデアで納得できるものではない。

大田区では、築後40年経過した学校で床面積ベースで実に全体の約7割
全国のそれは17%にとどまっているから
大田区の学校施設の老朽化の現状は国の現状認識より大幅に深刻である。

耐用年数を超えるような学校は建替えを推進するべきだ。
きれいで明るい方が生徒に活気が出て、よりよい成長につながる。

耐用年数である築後60年で建て替えなきゃいけないとなると
先ほどの再調達原価をベースとして、
今後10年間で433億円、
その次の10年間で531億円
建替えコストがかかると予測しました。

私の試算ですが、年間23億円のCAPEX、今後10年の建替えコスト433億円に対応できるような財政運営が求められる。
大田区の子どもたちが毎日過ごす、義務教育施設の整備は大田区がまさに義務的に最優先で取り組まなければならない。

【Q】学校施設整備に年間66億円を投入していくべきだが、区長の見解は?

やはり、建物として実際に必要な費用があり、当初の長期整備計画に計上しているのだが、
財源が十分でないため、計画を見直している。
では、何のための長期整備計画なのか疑問が残る。

とはいえ、財源があるかないかといえば、無いとは思わない。

議員含めて、公務員の人件費は年間400億円超。

公務員の雇用を守るよりも、
区民サービスの充実が第一であり、
必要であれば、人件費についても抑制の取組みが必要である。

【Q】人件費の総額抑制についての、区長の見解は?

(区長答弁なし)
区長答弁を求めたのだが、
おっしゃられなかったので、お答えがないということでしょう。

 

参考記事: マニフェスト大賞 優秀政策提言賞 受賞しました〜学校など公共施設整備計画について〜

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