毎週火曜日夜9時から配信している「岡TV生放送」。第40回となる今回の配信では、「大田区の子どもたちの心の平和と心の自由を守る」をテーマに、大田区が直面している子ども・若者をめぐる深刻な課題と、目指すべき未来の姿について語りました。
今週はハロウィン月間ということもあり、かぼちゃの被り物と心党のイメージカラーであるピンクのTシャツで配信をお届けいたしました。
数字が突きつける深刻な現実:23区最多となる「57人」
今回の配信で最初に取り上げたのは、子どもたちをめぐる非常に重く深刻なデータです。
厚労省の統計データによると、2025年までの過去10年間で、大田区における子ども(20歳未満)の自殺者数は57人に上ります。この「57人」という数字は、東京23区の中で最多という極めて残念な現実です。
東京23区の20歳未満の自殺者数と人口比(2016~2025年)
厚生労働省「地域における自殺の基礎資料」を集計すると、2016~2025年の10年間に、大田区に住む20歳未満の自殺者数は57人で、東京23区で最も多くなっています。
| 実数順位 | 区名 | 自殺者数 10年間合計 |
人口比 年平均・人口10万人当たり |
|---|---|---|---|
| 1 | 大田区 | 57人 | 5.41人 |
| 2 | 世田谷区 | 49人 | 3.46人 |
| 3 | 練馬区 | 47人 | 3.96人 |
| 4 | 江戸川区 | 39人 | 3.25人 |
| 5 | 板橋区 | 37人 | 4.52人 |
| 5 | 足立区 | 37人 | 3.48人 |
| 7 | 江東区 | 36人 | 4.22人 |
| 8 | 新宿区 | 34人 | 8.20人 |
| 9 | 葛飾区 | 33人 | 4.61人 |
| 9 | 杉並区 | 33人 | 4.20人 |
| 11 | 墨田区 | 21人 | 5.66人 |
| 12 | 港区 | 20人 | 4.72人 |
| 13 | 豊島区 | 18人 | 5.17人 |
| 13 | 目黒区 | 18人 | 4.55人 |
| 13 | 中野区 | 18人 | 4.55人 |
| 16 | 北区 | 17人 | 3.54人 |
| 16 | 品川区 | 17人 | 2.91人 |
| 18 | 台東区 | 15人 | 6.30人 |
| 19 | 渋谷区 | 12人 | 4.03人 |
| 20 | 文京区 | 11人 | 3.07人 |
| 21 | 荒川区 | 10人 | 3.08人 |
| 22 | 千代田区 | 5人 | 4.62人 |
| 23 | 中央区 | 3人 | 1.13人 |
| ― | 23区全体 | 587人 | 4.16人 |
人口比の読み方:各区の20歳未満人口10万人当たり、1年間に平均何人が自殺で亡くなったかを示します。大田区は実数では23区最多ですが、人口比では23区4位です。
集計期間:2016~2025年。対象:20歳未満・男女計。自殺者数は確定値の「自殺日・住居地」に基づく集計で、学校所在地別ではありません。同数は同順位としています。
人口比=10年間の自殺者数÷各年1月1日の20歳未満人口の合計×100,000。人口は日本人と外国人の合計。小数第3位を四捨五入しています。0~19歳内の年齢構成は調整していません。
出典:
厚生労働省「地域における自殺の基礎資料」、
東京都「住民基本台帳による東京都の世帯と人口」。各年の公表資料を独自集計。
件数・率の比較だけで、いじめとの因果関係や個々の対策の効果を判断することはできません。
20歳未満人口10万人あたりの年平均で見ても、大田区は5.41人(23区中4番目に高い水準)であり、全国平均(3.36人)の約1.6倍に達しています。
また、東京都全体としても10代の自殺死亡率は上昇傾向にあり、特に10〜14歳や15〜19歳の世代で深刻化しています。


この「57」という数字は単なる確率やデータではなく、一人ひとりに描いていた未来があり、かけがえのないご家族や友人が悲しみを抱えている生の現実です。この闇から目を背けることなく、正面から向き合わなければなりません。
目指すべき姿勢:「心の平和」と「心の自由」を守る
子どもたちが不登校やいじめ、家庭内の孤独、将来への不安に苛まれたとき、行政として命と心をどう守るべきか。私たちが掲げる基本姿勢は、「子どもたちの心の平和と心の自由を守る」ことです。
- 心の平和:誰からも傷つけられず、虐待やいじめ、恐怖から守られ、安心して眠りにつくことができる安全な環境。
- 心の自由:自分の考えや感情が尊重され、周囲の大人に気兼ねすることなく、自分の夢やSOSをしっかり表現できる状態。
子どもは単に大人から「守られる対象」であるだけでなく、自らの意思を持ち、地域の意思決定に関わる大切な主体です。
大田区の現状の取り組みと課題
現在の大田区でも、子どもたちを支える様々な施策が行われています。
- 早期発見・メンタルヘルスチェック:年3回(6月・11月・2月)の「こどもの心サポート月間」にて、1人1台のタブレット端末(Googleフォーム)を活用したアンケートを実施。
- 相談体制の拡充:区立小中学校へのスクールカウンセラー(SC)やスクールソーシャルワーカー(SSW)の配置。
- ワンストップ支援拠点:都立児童相談所と連携した「大田区こども未来総合センター」や、若者向け支援拠点「フラットおおた」の運営。
- 多様な居場所と学び:独自教科「おおたの未来づくり」や「おおたグローバルコミュニケーション(OGC)」、部活動の地域化(OTAダンスチーム、オンライン将棋部)、子ども食堂への支援など。
こうした施策が進められる一方で、悲劇が絶えない背景には何があるのか、一つひとつのケースをしっかり分析し、真の解決策を導き出すことが必要です。
24時間365日、誰にも知られずに相談できる窓口を
子どもたちが「少しでも辛い」「助けてほしい」と思ったその瞬間に、確実に手を差し伸べられる仕組みが不可欠です。
岡高志の公式ホームページでは、AI技術を活用した24時間365日対応のチャットボット相談窓口を設置しています。夜中でも、周囲の大人や友達に知られることなく、いつでも相談・SOSを発信することができます。
「大田区に生まれてよかった」「ここに自分の居場所がある」「困ったときはいつでも大人に助けを求められる」——全ての子どもたちがそう実感できる街を、区民の皆さまと共に創ってまいります。
配信をご視聴いただいた皆さま、誠にありがとうございました。 子どもたちの命と心を守るための取り組みについて、ぜひブログのコメント欄やYouTubeのコメント欄にてご意見やメッセージをお寄せください!
来週火曜夜9時、また「岡TV」でお会いしましょう!
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本記事はYouTubeライブの内容を元に作成しました。詳細は動画アーカイブをご覧ください。

