こんにちは。大田区議会議員 岡 高志です。
殿町国際戦略拠点 キング スカイフロント を視察 キングスカイフロントと大田区の連携
2016年6月の大田区議会での代表質問で私は、
多摩川を隔てて向かい合う川崎殿町地区は、空港跡地第1ゾーンと比較すると圧倒的な規模感で推進されている。
空港跡地第1ゾーンが駅前広場を除いた業務領域の面積が3haにも満たないのに対して、
川崎殿町のKawasaki INovation Gateway KINGスカイフロントは、40haを確保している。
川崎殿町は、ライフサイエンス・環境分野でのイノベーションを図るゾーンでほとんどの区画に事業所・研究所の進出が決まっています。
そのように空港跡地とキングスカイフロントとの連携を提起しました。
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キングスカイフロントの現状
今回、2年ぶりの訪問で、キングスカイフロントはほぼ完全に動いていました。
東急REIホテルがオープンしており、
羽田空港との連絡橋も工事が進んでいます。
キングスカイフロントは、京浜臨海部においてライフイノベーションを推進する国際戦略特区に2011年12月22日に指定されています。
写真は、キングスカイフロントマネジメントセンターにて
ナノ医療イノベーションセンター iCONM
大田区議会会派でキングスカイフロントを視察
ノーベル賞候補ともいわれる片岡一則センター長にもご案内いただきました。
海外出張に便利な羽田空港の立地に力説しておられました。
体内病院の実現を目指し
ウィルスサイズのナノマシンが体内で、検出-診断-治療を行う仕組みを2045年をめどに完成させるべく研究が進んでいます。
iCONMは、川崎市産業振興財団が川崎市臨海部国際戦略本部とも連携して運営を担います。
国でも企業でも大学でもなく、
自治体が中核を担うイノベーションセンターということにも特徴があります。
国や企業や大学が主体でないラボという経緯もあってか、資金調達に意欲的で、アカデミック系クラウドファンディングも活用されてます。[bcd url=“https://academist-cf.com/projects/68″]
自治体はハコモノを作って終わりではなく、
ラボの持続的な運営に配慮しなければなりません。
各所から多摩川と羽田空港が一望できる景色が魅力です。
研究者のコミュニケーションスペースであるマグネットエリアが各フロアのセンターにあって写真のように階段でもつながります。
フリーアドレスのオフィススペースも同様の眺望で、リラックスして発想力も高まりそうです。
慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチキャンパス
慶應義塾大学のサテライトキャンパス
ヘルスケアICTとデータサイエンスによる最先端情報基盤において最先端ウェルビーイング研究が行われています。
Wellbeing = より魅力的な生き方
天然の緑が豊かなキャンパスで研究が進みます。
同じ建物の1階には、東京工業大学のラボもありまして、データ解析に重点をおいています。
サイバーダイン社の介護ロボットの実証実験も行いデータの蓄積もしています。
大田区、大田区産業振興協会も参画しています。
大田区民のWellbeingにもつながるように連携協力してまいります。
ライフイノベーションセンター LIC
神奈川県が設置したレンタルラボ
再生・細胞医療分野を中心とした実用化・産業化の拠点です。
20坪程度のラボもあって、ベンチャー企業も入居しています。
民間企業である株式会社バイオテック・ラボが運営するレンタル実験室もあります。
医療科学器具の商社として、基礎実験に必要な装置・試薬などがストックされて、気軽に実験ができます。
そこで気づいたのは、
実験器具は小さい。
ということ。
少量の試薬で多種類の実験をするので、研究コストの抑制につながります。
小学校の理科実験に使っていたような試験管ではなく、非常に小さな試験管に少量の検体を注入します。
そうした小さな器具の開発には、大田区のものづくり技術が生かされてくることでしょう。
ライフイノベーションセンター のそばには、羽田空港との連絡橋の橋桁が立ち上がりつつありました。
キングスカイフロントには、他にも、
実験動物中央研究所 〜 ヒト化マウスの開発、新規実験動物の作出
Johnson & Johnson 〜 医療機器のトレーニングセンター
国立医薬品食品衛生研究所 〜 レギュラトリーサイエンスの推進
といった機関が立地していまして、ライフサイエンスの分野で連携がとれたイノベーションが発生します。
イノベーションが進む臨空地域にわれらが大田区も位置しています。
日本の産業競争力を高めてまいります。
最後になりますが、ご案内いただきました皆様ありがとうございました。