一般質問 2015.11.27

大田区議会 平成26年第4定例会 一般質問での私の発言内容をアップします。




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東京工業大学と大田区の連携の深化

大田区が提携を結んだスイス・ヴォー州での産学連携の拠点が世界トップクラスのローザンヌ連邦工科大学であります。
大学の敷地内に、大学からの技術移転センターとともに、イノベーションパークがありまして、150社1,900人が働いています。
大学発ベンチャーや大企業発ベンチャーがうまれるイノベーションの場。大田区でも産学連携の場を整備したいものです。
大田区で産学連携を推進するならば、国立大学法人東京工業大学との連携の進化である。
大田区の産業振興も目的のひとつとした、東工大との事業連携・協力の基本協定 は、平成19年4月に初めて締結されまして、5年間の期間終了後、平成24年にふたたび締結されています。
アジアでもトップクラスの理工系総合大学とこうした協力関係に立っていることは大田区の強みである。

現状でも、今年の1定で産業経済部長がご答弁されたように、東工大が採択された内閣府主導の【SIP】戦略的イノベーションプログラムにいくつかの区内企業も参画していたり、文部科学省主導の【COI】革新的イノベーション創出プログラムでも、大田区が社会実験の現場となるなど、産学連携の動きは堅調である。
また、大田区は、東大の産学連携本部へ平成25年から研修生を送っていまして、産学連携を担える職員も育ちつつあるとうかがっています。
ヴォー州の例に学んで、産学連携を推進するならば、ローザンヌ連邦工科大イノベーションパークのような場所を是非、東工大の近隣に整備しようではありませんか。
東工大のTLO機能もいかして、最先端の技術と熟練した大田区のものづくり技能が相乗効果を発揮する。そうした拠点がわが大田区にあることは、大田区民のシビックプライドのひとつになることでしょう。
また、東工大は文部科学省が進める【EDGE】グローバルアントレプレナー育成促進事業にも選定されており、力のあるアントレプレナーが育成されることでしょう。
そうしたアントレプレナーに大田区を地元として活躍してもらいたい。新しいキラキラした大学発ベンチャーが育つ町というのも、やはり大田区民のシビックプライドのひとつになるでしょう。

【Q】大田区では研究開発型企業の誘致を促進するための補助制度を創設していますが、さらに企業立地促進計画を策定した自治体として、国の財政支援もあおぎつつ、産学連携を推進するためにより一層の支援策を検討することを求めたい。
今年度中に策定する大田区の総合戦略に産学連携を主軸とした企業立地支援策を盛り込んではどうでしょうか?

【A】総合戦略の策定において、有識者を招いたイノベーション創造会議を2回開催しています。
国際的産学連携が重要である等、意見があります。
大田区は、研究開発型企業や成長産業分野の企業を誘致することを積極的に行います。
大田区産業振興協会は東工大との連携を積極的に行います。

【Q】ベンチャーへの資金提供も極めて重要な課題です。区民の税金を投入するのはよいアイデアではありませんが、有志の区民のお金を大田区と東工大との産学連携拠点から育つベンチャーに対して出資する仕組みを作ってはどうでしょうか。
区民の中には、有望なベンチャーに出資できる機会があるならば、出資したいとの声もあります。東工大周辺でベンチャーと資産のある区民の交流の場を設定して、ベンチャー投資を促進するのはよいアイデアだと思います。大田区が運営に関与するベンチャーファンドを組成するのも一案です。
例えば、大田区では融資あっせん制度のために預託金を55億円積んでいますが、損失補償という最も預託金を積まなければいけない融資制度を平成26年に廃止しました。一部の預託金を引き戻してベンチャーファンドの種銭にしてもよいでしょう。
今年度中に策定する大田区の総合戦略にベンチャーへの投資促進を盛り込んではどうでしょうか?

【A】イノベーション創造会議では、
ベンチャー企業への投資環境を醸成すべき。
諸外国からベンチャーを呼び込むことで、シリコンバレーのようにイノベーションをおこしやすい環境をつくるべき。
との意見がある。
官民の役割を分析して、民間の投資マネーについて研究していきます。

そうしたアイデアを形にするには、大田区と東工大との二者間連携の深化が欠かせません。東工大は、産学連携のみならず、清水窪小学校での教育活動への支援、大岡山駅前などでのまちづくり、放射能の測定調査、呑川の環境改善、自転車走行シュミレータの検討、など大田区の諸問題解決に協力していただいています。一方で、地域においては、化学実験事故、建築紛争などを惹き起こす施設でもあります。良い面、悪い面もふまえつつ、地元自治体と大学は関係強化を図り、地域の魅力を高めていくべきだと思います。

質問ではなく要望ですが、
せっかく基本協定を結んでいるのだから、セレモニーで顔をあわせる程度でなく、年に1回は双方の代表である区長と学長が代表者同士テーブルについて意見交換してはいかがでしょうか。

前向きなアイデアが生まれることと思います。

東工大との連携を通じて、大田区は新しいキラキラした大学発ベンチャーが育つまちへかわるポテンシャルがあるのです。

世界で新しいキラキラしたベンチャーが育つまちとして知られるのは、アメリカ西海岸のシリコンバレー。インターネット技術だけでなく、多くのベンチャーキャピタリストが活躍するまちです。

日本では、渋谷区もシリコンバレーになぞらえて、ビットバレーという呼び名がありました。私もITバブルの2000年ごろ渋谷の信託銀行で働いてました。支店長の思い入れでインターネットベンチャー経営者の懇談会を設けていたことを思い出します。ちなみに、ビットバレーとは、コンピュータ用語のビットと渋いのビター、シリコンバレーのバレーと渋谷の谷のバレーを掛け合わせたものです。

さて、大田区の東工大周辺が新しいキラキラした大学発ベンチャーが育つ町になるならば、まちの愛称も必要です。

私の住む千束エリアも台地部でありつつ湧水が流れる谷あいの地形です。本家シリコンバレー、渋谷のビットバレーに続いて、バレーを名乗るにふさわしい。そして、湧水。東工大と連携を深めている清水窪小学校の清水。大田区は温泉でも知られます。
そこで
スプリングバレー
と名付けます。
町工場の主要産品でもあるバネ、また成長の意味も込められます。産学連携を推進してキラキラしたベンチャーが多く生まれるまち
大田スプリングバレー構想
を進めてまいりましょう!

教育の自治体格差解消

大田区の子どもにかける行政費用、教育予算が、他の区と比べて十分ではないと再三申し上げてまいりました。

児童・生徒1人当たりの学校運営費は、大田区は品川区の6割に届かない水準であるとか、
児童・生徒1人当たりの学校の備品費が大田区は、23区平均に対して4割を切る低い水準であるとか、

さらに新しい事実として、先月、文部科学省が発表した学校における教育の情報化の実態等に関する調査によると、
大田区の教育の情報化の実態が貧困なことがわかりました。
具体的には、
小学校の普通教室へのLAN整備率80%を超えたのが16区あるのに対して、大田区は最低の0.9%。
教育用コンピュータは、一台あたりの児童数は19.1人とこちらも23区ワーストである。
電子黒板の普及率は大田区は1校あたり2.3台と極めて低い水準でした。

いまだにブラウン管テレビが散見される大田区の学校。全ての教室に電子黒板もしくは大型デジタルモニターを設置しなければ、ICT教育の充実はありえない。

今年第2定例会での民主党の代表質問への区長答弁で、
学校教育に関するソフト・ハード両面に対して、的確に予算を投入し、未来を担う子どもたちを育ててまいりたいと思います。
とありました。

【Q】大田区の教育の情報化の実態が貧困であるという極めて深刻な事態に対応して、早期に大田区の教育の情報化を充実させるべきだが、いかがでしょうか?

【A】ICT活用推進モデル校を北糀谷小学校と蒲田中学校で行うなどICT環境の整備を進めている。

【Q(再質問)】大田区の教育の情報化の実態が貧困であるという極めて深刻な事態に対しては、どう認識しているのか?

【A】機器を入れることが目標ではない。