千代田区長選挙(期間中)は今年の政治の試金石らしいので選挙公報を読んでみます

もと大田区議会議員おかたかしです。

地方選挙をいまだにマメに注目しています。今、行われている東京都・千代田区長選挙は今年の政治を占う選挙になるとの評判です。

千代田区長選挙の構図

もともとは現職区長のスキャンダルが争点でしたが、 現職区長の不出馬・引退によって、東京自民党 vs 小池百合子都知事の構図に変化しました。

前回4年前は、小池百合子都知事に支援された現職区長が圧勝し、その夏の都議会選挙での 小池知事率いる都民ファーストの会の圧勝につながります。ところが、国政進出をもくろんだ小池知事の希望の党が総選挙で大敗北を喫するというオチがついてしまいました。

衆議院が解散が無く、4年の任期満了を迎えようという今年の日本の政治がどう動くか。1月の千代田区長選挙はまさに注目の一戦。

千代田区長選挙の経緯

現職の石川雅已区長(79・5期)が、三井不動産のマンションを親族が優先購入したとの問題もあって区議会と激しく対立していました。 石川雅已区長が再選出馬するか態度を示していないこともあり、自民党は当然に対立候補を擁立しました。 区議4期の早尾 恭一(59)です。また、前回3位で落選した東京大学法学部出身の五十嵐朝青(45)も無所属で出馬表明していまして。現職 vs 自民 vs 無所属のみつどもえの選挙が予測されていました。

現職の石川雅已区長が 1月8日に退任表明しまして、その後、都民ファーストの会の都議の樋口高顕(38)が出馬表明しまして、一気に構図が変わりました。

樋口高顕(38)は、元警視総監のご子息で、京都大学時代に小池百合子事務所のインターンもしていたという、小池百合子の秘蔵っ子で、小池知事も全面的に応援。

早尾 恭一(59)は自民党の推薦に加えて、公明党も推薦。

五十嵐朝青(45)は、告示日前日になって、日本維新の会の推薦を発表。

候補者の政策などを選挙公報から読む

東京の中心である千代田区での選挙。街に人は多いけど、区外から働きに来てる人ばかりで、街頭演説をしても有権者に響かない。戸別訪問しようにも、セキュリティーの高い高級マンションばかりで、有権者に伝えられない。

そんな千代田区の環境では、選挙公報が有権者に確実に届くツール。千代田区では、選挙公報が選挙管理委員会から、有権者の各世帯に1月29日(金曜日)までに郵送されます。

⇒詳しくは千代田区ホームページ
https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kurashi/senkyo/senkyokoho.html

特に意識の高そうな千代田区民は、選挙公報をしっかり読んで投票されるでしょうから、選挙公報は大切です。各候補者の選挙候補を読んでみます。

早尾 恭一(59)

現職の石川雅已区長のマンション疑惑を大きく扱ったものの、 石川雅已区長不出馬。
全般的な政策が並ぶ中で目を引いたのは、「18歳までの医療費無料」。千代田区では現在、 18歳までの医療費が無料なのです。豊かな自治体は違いますね。
プロフィールによるとお住まいは、神田和泉町町会なので、秋葉原の西。台東区との区界。どこまで千代田区全体に浸透するかは課題です。

樋口高顕(38)

小池百合子からの推薦メッセージ付き。これは目を引きます。
政策の柱は「コロナ対策」。高齢者とその家族に無料PCR検査実施!
そして、区長報酬2割引!
千代田区に一人しかいない都議会議員なので、候補者本人の知名度も十分か。

五十嵐朝青(45)

しがらみのない「本当の無所属」を強調したものの(選挙公報の原稿提出後に)維新の推薦を得たこともあって、実態とのズレがあります。
こちらは、全区民に無料PCR検査実施!
そして、区長報酬5割引!
二度目の挑戦!とのことで、相応の知名度はあるでしょう。四年間自分の足で歩き見てきた千代田区の問題が何かは示されていません。
現職区長と区議会の対立が一番の問題でしょうか。

宮田朋輝(26)

宮田朋輝(26)も事前活動の状況は不明ながら、立候補しています。たぶん事前に原稿作成していないのでしょうか、手書きの選挙公報。そこに情熱や執念があれば素晴らしいのですが、走り書き・・・
1番目にコロナ対策をしている店舗を公開!とあるけど、東京都のレインボーマークがそれなんですけどね。
こちらも、区長報酬値下げ!

マンション疑惑ともに、現職区長が引退してしまうと、主張はコロナ対策と区長報酬に収斂されます。区長報酬低くても、マンション安く買えたりと、利権があっちゃいけません。

千代田区長選挙の結果で国政も変わる?

今回も、4年前と同様に 小池 vs 自民の争いになりました。

樋口高顕 勝利で、小池知事が創設した都民ファーストの会が勢いを盛り返し、今夏の都議選で議席維持。そして、その後の衆議院総選挙で再び小池百合子が国政に舞い戻り、ポスト菅となるか。

早尾 恭一 勝利で、自民党支持の盤石さを見せつけて、都議選でも自公過半数を回復して、小池知事が国政に逃げ場を見出すか。

五十嵐朝青が、突如、日本維新の会の候補者に看板を変えました。東京1区では支持がある(といっても2019年参院選比例では得票率9%)という維新がどこまで東京で存在感を示せるのか。
結果によっては、やはり、都議選で維新の議席が拡大して、都政に大きな影響を与えることになります。もちろん、 衆議院総選挙でも相応の議席獲得につながるでしょう。

そういえば、立憲民主党は蚊帳の外。
地元小選挙区で当選している海江田万里は自主投票を決めています。労働組合の連合東京は、 樋口高顕 支持を打ち出していまして、政党として決めることもできないのでしょう。今年、東京で立憲民主は存在感を示すことができるか。

千代田区議会議員補欠選挙も同時実施

早尾恭一区議が区長選に転じた欠員1人の補充のための 千代田区議会議員補欠選挙も同時実施されます。
候補者は3名。選挙公報とともにご紹介。

大坂たかひろ(45)

大本命。自民党公認。元職。

梅田なつき(34)

維新の音喜多参議院議員が代表をつとめるあたらしい党の候補者。
戸籍上男性のLGBTで女性と結婚しており子どもが3人。
LGBTからは子どもが生まれないから、足立区が滅びると発言して騒ぎになった足立区議がいましたけど、 LGBTでも結婚して子どもを育てることができるのかと目からウロコ。

加陽まりの(28)

NHKから国民を守る党の立花党首の彼女として何度か立候補していましたが、今回は無所属で立候補。
政策に NHK受信料問題はなく、「コロナ給付金制度創設 」
司法書士さんも法律のプロではあるけど、かような手続法は、行政書士にお任せいただくべきだと我田引水しておきます。

そういえば、豊かな千代田区は現職区長が昨年末に1人12万円の定額給付金を配りました。
まだ、給付金必要?
PCR検査費用もそこから払ったらいいんじゃ??

投開票は1月31日結果が楽しみです