参院選 投票価値の平等

参院選は今月21日が投票日。
期日前投票もありますので、行かれる時に投票へ!

◆一人一票裁判
今回の選挙でも、伊藤真、升永英俊、久保利英明などの弁護士が1票価値の平等をもとめて訴えることでしょう。
1票価値の平等は、有権者数を定数で割った値が都道府県によって差がある。
過去の判例では、参議院であれば6倍の格差までは合憲だとしていました。
日本国憲法では、14条で  すべて国民は、法の下に平等 と定める。
とはいえ、合理的な差別であれば許されるとして、そのような1票の格差が認められてきた。
最近争われている1票価値の平等は、合理的な差別も許されない。
民主主義の根底にある参政権を差別することは許されないのであります。

◆投票制度の不平等
1票価値の平等はシンプルでわかりやすいが、
投票制度の不平等も意識していただきたい。
衆議院は全国が定数1の小選挙区に分割されるが、
参議院は全国47都道府県で選挙区を構成する。
そして、選挙区ごとの定数は1人から5人まで様々。
選挙制度として、小選挙区と中選挙区が混在する。

● 定数ごとの選挙区割合
0000.jpg

定数1が31県もある。そして、ほとんどが勢いのある第1党の議席となることが予想される。
2人以上区でも第1党が確実に1議席を確保して、全47選挙区で47議席を獲得する。
選挙区の定数合計が73人なので、議席シェア64%を確保することになる。
(民主党議員としての私のやっかみはあるが、)
定数3~5人区の有権者が、自民党を1議席に抑えて、野党の議席もそれなりに確保された議会で民主的な議論がなされればいいなと思っていたとしても、
全体の結果はその通りにならない。
定数がそれぞれ異なる、投票制度が不平等な状態で、
投票する有権者の意思が平等に反映されるだろうか?

◆選挙区制度について
立候補する人間の立場で、だいたい下の様に考えています。

小選挙区 ~1人しか当選できない。
立候補者にとっては、新規参入が困難。現職か、力のある第1党の公認候補か。
選挙民にとっては、現状に不満が無ければ与党候補、不安があれば変革の選択だ。
中選挙区 ~定数3〜5をさす。
3〜4の政党が共存できる仕組み。
政党にとっては、手堅い選挙結果。その後、党内政治や国会対策を通じて議論される。
選挙民にとっては、キャラのある無所属含めて、ほどよく選択肢が並んでいて、投票に行きたくなるかも。
大選挙区
立候補者にとっては、多少の入れ替わりがあって新規参入しやすい。
選挙民にとっては、ほとんどの議員が残留するので、目に見える勢力変動の結果が無い。もしくは、どの勢力がイニシアティブを握るかと投票行動が合致しない。

◆参議院について
参議院は、衆議院のカーボンコピーと言われる上に、時にねじれて政治の停滞だけひきおこす。
有益な存在であるか疑問な上に、
投票制度の不平等の問題もあるのです。
開き直って、都道府県の代表が参議する議会に形を変えるべきだと私は考えます。
各都道府県1議席ずつ。
すると、東京都民からすると、自分たちの投票価値が劣化した気になる。
でも、あくまで参議。
本当の議決は衆議院の議決であればいいのです。
憲法改正しなきゃだめかもしれません。
経過措置として、参議院の内規で衆議院と反対の議決をするときは強く自重するとして運用することも一つの方策です。