視察: 議会のICT化の取り組みについて横須賀市議会と大津市議会でお話をお聞きしました。

こんばんは。
大田区議会議員 岡 高志です。

大田区議会では、議会のICT化を推進しようとのことで、ICT化調査・研究会を設置しています。10名の議員で構成されていまして、私はこの3年メンバーになっています。

大田区議会のICT化

大田区議会では、実際に、全議員にiPadが貸与されて、議案や会議資料がPDF化されて、sidebooksというアプリでクラウド保管して閲覧します。
会議のペーパーレス化が実現されています。

大量の紙資料を持ち運ぶことなく、iPadで資料が閲覧できるのでとても助かっています。
議会に出向かなくても、委員会の資料を事前に読み込むことができるのもありがたい。

画面が小さい、メモ書きが難しい、など不満の声もありますが、慣れると便利さしか感じません。
このブログでも議会資料PDFのスクショを多用してまして、区民向けの情報発信にも貢献しています。

会議のペーパーレス化にとどまらず、さらなるICT化を研究するべく先進自治体議会である横須賀市議会と大津市議会を昨日・今日の2日間で視察しました。

横須賀市議会のICT化

横須賀市議会では、行政のICT化が先進的だったこともあり、2001年から 議会ICT化検討会がスタートしまして、様々な取り組みがなされています。
本会議・委員会インターネット中継(議運は2018年から)を実施しています。委員会室では、4台カメラが設置されてまして、マイクにスイッチに連動して発言者にフォーカスします。

市議会LANを整備してグループウェア サイボウズOffice を導入。サーバーは議会として庁舎内に確保しています。グループウェアの強みとして、デバイスを選ばないので、個人所有のスマホなどでアクセスすることが可能です。
全議員にノートパソコン貸与。キーボードとディスプレイが分離するタイプで、キータッチ音が耳障りなためキーボードの会議持ち込みは当初は禁止されていたり、アプリのインストール制限、インターネットの閲覧が禁止されているなど制約があります。

閲覧アプリは、moreNOTEでした。

ペーパーレス化が進んだようですが、詳細な執行部資料が紙で配布されるなど、紙を使う文化はそのまま続いていると感じました。

コンセントプラグはまだ議場・委員会室に無いとのことで、本会議場にコンセントプラグを設置してある大田区議会の利便性を有り難く思いました。

大津市議会のICT化

大津市議会では、横須賀市議会と同様にグループウェア サイボウズOffice を導入。情報伝達、スケジュール調整に役立てています。


会議システムは日立システムズ スマートセッションを利用。私どもへのご説明にも、会議機能を実演していただきました。手元のタブレットが説明者と同じ画面遷移するのでわかりやすい。150インチの大型スクリーンに投影していただいてもいます。

電子採決システムも導入されています。
マイクは赤外線マイクなので、ケーブルの設営が容易です。

会議中のインターネット閲覧に特別な制限はかけていません。
大津市議会会議条例では、情報通信端末機器の使用の規定があって、閲覧範囲を新聞等の閲読禁止規定を準用しています。

大津市議会会議条例
第55条の2 議員は、情報通信端末機器(議会が指定するタブレット型端末及びパーソナルコンピュータに限る。以下同じ。)を議場内に持ち込み会議に活用することができる。ただし、前条の運用を電子データにより行うときは、議長の許可を受けなければならない。
2 議員の情報通信端末機器の使用については、第54条の規定を準用する。

第54条 何人も、会議中は、参考のためにするもののほか、新聞紙又は書籍の類を閲読してはならない。

大田区議会会議規則でも新聞等の閲読禁止規定はありますので、インターネット閲覧も同じように理解すればよいのでしょう。

大田区議会会議規則
第116条 何人も会議中は参考のためにするもののほかは、会議中、新聞又は書籍の類を閲読してはならない。