視察: 北海道で地方創生と働き方改革を学んでまいりました。

こんばんは。
大田区議会議員 岡 高志です。
8月27日〜29日の3日間の行程で、大田区議会 総務財政委員会で北海道を視察してまいりました。
視察内容をまとめてご報告します。3日間の内容なのでまとめるのに遅くなりました。

北海道檜山地区 特別区全国連携プロジェクト

人口減少社会を迎えるなかで、地域の崩壊や経済の衰退などが懸念されており、地域の活性化が求められています。国もこれを課題として位置づけ、「地方創生」に力を向けています。 2014年から、特別区区長会として、特別区全国連携プロジェクトをはじめています。
大田区は檜山地区と連携協定を結んでいます。
所管の総務財政委員会として、その連携の現場である檜山地区の、上ノ国町、江差町、厚沢部町を視察しました。
※ 檜山地区は、北海道南部で函館市から2時間程度でアクセスできます。そんなわけで、夜の宿泊は、函館でした。

上ノ国町、江差町では町長も同席してくださって、人口減少に悩む自治体の危機感を共有させていただく機会ともなりました。
厚沢部町では、メークイン発祥の地ということでメークインなど野菜の選別工場も見学させていただきました。

上ノ国町の道の駅もんじゅは眺望が素晴らしく北海道ウォーカーの道の駅なんでも選手権感動絶景部門で金賞を受賞しています。

画像は、道の駅上ノ国もんじゅホームページから引用。

江差町では、江差追分記念館で追分の実演を含めた地域資産を拝見しました。
厚沢部町の道の駅は、2013年にリニューアルしまして、売上目標が前倒しで1億2千万円に到達したそうです。世界一素敵な過疎の町をキャッチフレーズに日本版CCRC構想も推進しています。

2月に実施される蒲田西口での物産展は、2日間の売上が300万円と好調だそうです。役場の職員さん達が販売に来られるそうなので、檜山地区の自治体を応援する契機としたいです。

翌日お話をうかがった札幌市のシティープロモートでは、北海道全体の魅力が札幌市に集まっているコンセプトでした。地方の過疎地は東京一極集中の弊害だけでなくて、地方中核都市への集中も強く影響していることを改めて気づかされました。都市化が進み続ける現代において、地方創生はいかにあるべきか考えてまいります。

札幌市 シティープロモート

人口減少社会への対応の要素もあって、2010年から札幌市のシティープロモートが検討されてきました。

都市の魅力で函館市に逆転されてきたのも危機感のひとつであって、2015年には、新三大夜景を定義しまして、夜景ブランドで函館に取って代わっています。


夜景はこの目で確かめないとよくわからないので、
実際にロープウェイに乗ってみてまいりました。
札幌市
藻岩山からの夜景

函館市
函館山からの夜景

まずは、札幌市の魅力分析からスタートしていまして、

札幌市の魅力は

  • 北海道の中心都市として交通至便
  • 3次産業に特化、支店経済都市および観光産業
  • 市の6割が森林と緑豊か
  • 夜景やイルミネーション、ナイトタイムエコノミー、宿泊
  • 年6m積もる大都市
  • 四季が鮮明、年4回来てもらえる。
  • 北海道の食材が集積
  • エンタメ 劇団四季など

そんな札幌市の魅力を踏まえて、
2011年市内関係者によるシティープロモート戦略会議を経て、笑顔になれるまち札幌をコンセプトにsapporoロゴを作成。

札幌市シティープロモートの基本方針

  • 魅力の再発見
  • 魅力の発信
  • 魅力の創造

市民向けのインナープロモートとして、シビックプライドの醸成がはかられました。
市民に魅力を知ってもらう、まち歩き、SNS発信、講演会と。
2016年には、ロゴの認知度60%超え、ブランド価値が高まっており、パートナー企業が増加。

各部署もsapporo smile を合い言葉にそれぞれ事業展開していまして、
行政執行のビジョンが共有されていると感じました。
シビックプライドの醸成も大切ですが、コーポレートアイデンティティとして、行政職員が自治体の理念を共有して、行政活動を展開する。そうしたことが札幌市でできているのでしょう。

ところで、
札幌市はホテルが林立しています。
富裕層向けのホテルが少ないことを課題にされてまして、宿泊施設富裕層受入環境整備補助事業がはじまっています。ホテル1件につき最大1億円程度交付可能な制度で都市の魅力向上につながりそうです。

旭川市 民間企業との連携事業

旭川市では、2017年11月、株式会社イトーヨーカ堂と地域活性化包括連携協定を締結。
2016年9月、グループ企業である西武百貨店旭川店が閉鎖したこともあって、イトーヨーカ堂として、地域連携の必要性が生まれてきました。
2017年3月、イトーヨーカ堂側から申し出があって具体的に検討を進めてきました。イトーヨーカ堂の店長が意欲的に実質的な地域連携をしたいとのことで、
2017年5月に、店長と各部局が内容をつめる会議体をもちました。

地域連携の主なものとして

学習スペースMANApigeon
従前、フードコートで近所の高校生(進学校である旭川東高校)が勉強しているのが目に余る状況であったので、学習室として検討した。
旭川市情報コーナー
有償(光熱費清掃費程度)で賃借。店舗1階入口のスペースを市が自由に活用。センターコートもイベント時に活用(実績は、年5回程度)
期日前投票所の設置
(2018年11月市長選〜)北海道選管は、イトーヨーカ堂へ期日前投票所の設置を働きかけていて、CSR部も受けています。

企業側の悩み
包括連携なので、担当者がカバーする市役所の窓口が多くなる。違う窓口が同じことを言ってくるなど、行政をまとめる必要も感じる。
市の職員が外部企業のスピードに付き合って感化されてくる効果もありまして、自治体職員が民間企業と協働することで、働く意識が変わるメリットを感じました。

前日の札幌市でシティープロモートと言いつつも、行政のコーポレートアイデンティティが強化されているように、旭川市でも官民連携の中で、行政職員の意識改革が進んでいると感じました。

行政職員の意識改革により住民サービスなど行政機能は大幅に改善されるものです。
今回の視察で感じたことを大田区の職員改革に向けてまいります。

旭川市のゆるキャラ
あさっぴー
北海道人気ナンバーワンのゆるキャラで、市内の子どもたちにも大人気だそう。

最後になりますが、視察にご対応いただいた関係者のみなさまに心より感謝申し上げます。