廃校活用についての雑感 四谷第五小と豊島区大明小の跡地視察記

こんばんは。
大田区議会議員 岡 高志です。

今日は文部科学省の廃校活用プロジェクトの視察で廃校活用の事例を見学に行ってきました。
各施設の経緯によってその活用も変わってくるという難しさを感じました。事例見学もいいけど、わが自治体の施設をどう活用するのか、という”わがこと”で考えたいですね。当たり前だけど。
それが、今回の国主催のイベントでの大きな気づき。

吉本興業の東京本社となった新宿区立四谷第五小学校

学校が大企業のオフィスになるの?
と思ってましたが、

吉本興業東京本社

体育館が見事にオフィス空間となってます。

舞台のところは、打ち合わせスペースですが、記者会見もできるセッティング。
天井の反射板も活かして、室内照明も機能してます。
体育館の2階のキャットウォークも物置的に使えています。

エンタメ企業だから校舎にフィットできるというわけでもなく、
フツーにお仕事も教室でされてます。
500人ほど校舎内に勤務されてます。

エンタメ企業ですから、スタジオとか稽古場もあります。

中庭も魅力的。
年に何回か地域イベントを開催して吉本芸人の方々も協力されるそうです。

グラウンドは、他の公共施設を建てたのでしょうか。

今のように活用されるまでには長い年月を経ています。
1995年に廃校になってそのまま。
2008年、吉本興業に新宿区長からオファーがあり、10年間の定期借家契約を締結。さらに、5年間延長されてます。
吉本興業の負担で耐震補強工事はしましたが、内装工事は控えめ。それでも、機能的に利用できてます。
吉本興業の経営判断としては、工事費を負担しても民間のオフィスを借りるよりも安くつくとのこと。

学び舎という環境は、子どもの成長という"気"があってよいとご意見もありました。

学校は天井も高いし、余裕のあるいい建物ですね。

でも、学校を取り壊して、オフィスビルとして高密度・高機能な建物にしてしまったほうがいいかも。

地域住民が運営する豊島区立大明小学校


校歌や卒業記念制作など廃校をしのぶモノが目立ちます。

学校の運営委員を中心に現在の運営者が構成されてます。

1997年 廃校計画がもちあがり、当初は児童館や保育園にする方針。財政難を理由に頓挫。
2003年 区議会は廃校の無償貸与を求める陳情提出、採択。
2005年 運営協議会設立。3月末、閉校。10月、みらい館大明オープン。11月、NPO法人化
2008年 NPO法人による自主運営化

部屋の使用料しか収益がないので、備品購入や修繕の資金が潤沢ではない。備品などは寄付などに頼っているもの。
利用団体数は増えており、週末は利用が競合する。その調整は、施設への協力度などによって運営者が決定している。

利用者は地域住民だけではなく、周辺大学サークル、劇団、撮影利用もあって、池袋徒歩10分の強みが感じられます。

校舎3フロアのうち、3階はほぼ撮影利用専用。
学校ドラマなどはこういったところで撮影されてるのでしょうね。料金収入はそれなりに期待できます。

図書室だった空間は豊島区事業として、若者支援のためのブックカフェとなってます。

学校廃校は、自治体にとって難しい判断。
ということもあってか、廃校活用までは早い段階で検討できていない。
廃校と活用を同時に住民に示した方がいいと思いました。

大田区ほかでの廃校活用事例もご参考まで。